三為会にて

今日、8月29日に大谷大学同窓会の三河支部である三為会(さんいかい)が、岡崎教務所で開かれたので出席してきました。

講演として同大学の名誉教授、沙加戸弘先生が「法然上人の誕生」の講題のもと、大学の授業と同じように、90分ほどお話をされました。

興味深かったのは、法然上人の名前の由来にかさねて、親鸞聖人が得度された時の名前である「範宴(はんねん)」が、どうやら声明で有名な大原(おおはら)の流れを示しているのがわかってきたというお話でした。

比叡山で聖人が勤めた堂僧(どうそう)も声明を勤める者がなるそうですし、後年の『正信偈』や『和讃』のような声明の素養の強い著作も、それに裏付けられていたのではないかとお話しになっていました。

この研究は大谷大学大学院で現在まとめている方がおられるそうです。