豊川 長泉寺さんで法話を

本日9月25日、豊川の長泉寺さんの彼岸会でお話をしました。

「未来の浄土が現在を明るく開く」を念頭に、現代日本人が見失いかけている彼岸の世界である浄土についてお話ししました。

現代の日本人は「死んだら無になる」と考えているという分析があります。それを反映してか葬儀をはじめとする仏事の簡素化や中止が現代社会では顕著になってきています。

しかし人間の行きつくところが無であるならば、未来が無いことになってしまいます。そうであるなら、現在の喜びや悲しみや苦労もみな無に帰し、人生といってもいかにおもしろおかしく生きるかという刹那的な空虚なものになってしまうでしょう。

未来は単に先のこととしてではなく、現在の方向を開くものです。未来が明るければ、現在も明るくなります。それを浄土真宗では「浄土」と伝統されていることお伝えしました。