蓮如法会で法話を

本日4月22日の蓮如法会でお話をしました。

「浄土は、あったほうがいいではなく、あるのだ」を念頭に、ある大学の生命倫理の教授が述べる死についての理解を、蓮如上人の「後生の一大事をこころにかけよ」と対比してみました。

必ず来たる死について古来より哲学・文学・科学の視点で様々な意見が述べられているようです。しかし未だ死の恐怖を乗りこえる方法は見つかっておらず、臨死体験というものも人間の脳が見せる夢であることが証明されているそうです。 

そのような永遠の課題に対して、霊魂とかあの世があったほうが救われるのではないかと、その教授は述べておられました。しかし浄土は「あったほうがいい」ではダメでしょう。「浄土はある」、または「浄土へ往くのだ」と言い切るところにしか死を超える道は開かれない。それが浄土真宗だとお話しました。