佐々木月樵百回法会法話「佐々木月樵の人と生涯」

本日11月6日、佐々木月樵の百回法会を勤めました。その法話として「佐々木月樵の人と生涯」と題して月樵さんを皆さんに紹介しました。

私自身が月樵さんを意識したのは古い家の仏間の写真からでした。仏間に唯一かかっていたのが丸眼鏡に口ひげの月樵さんの写真と、遺墨である「無蓋」でした。そこで祖母から偉い人だということで聞き、そうなのだと会ったことのない自分の曽祖父をおぼえました。

その後、京都で親鸞聖人の教えを学んでいた時に、きちんと月樵さんについて学ぶ機会を得ました。それが上宮寺が2024年に発刊した『よみがえる上宮寺の法宝物』という図録の編集でした。その図録の第三部を月樵さんを中心に構成することになり、当時大谷大学で勉強していたこともあり、連日図書館にこもって月樵について調べ勉強しました。それでもって自分の単なる偉い曽祖父が、真宗の先人として、また仏教教育の先達として明確な形になってきました。

今年の報恩講は月樵ゆかりの品々を宝物殿に展示しました。お話の後半は宝物殿に移動し、文物を見ながらいろいろなエピソードを紹介して月樵さんを知ってもらいました。