安冨信哉先生の還浄
安冨信哉先生が去る3月31日にお亡くなりになったそうです。先生は大谷大学名誉教授(真宗学)で現在は教学研究所の所長に就かれておられました。
安冨先生とは、まだ真宗の右も左もわからなかった学びの1年目に、京都の大谷専修学院で、授業を受けたことを思い出します。教科書が指定されていましたが、結局授業では一度も開かずに終わったことが思い出されます。
しかし肝心の授業では、毎回きっちりと板書をされ、学生にノートを取らせ、学期末にはあらかじめ出された論題をノート持ち込み可で試験されました。毎回まとめるのに苦労したおぼえがあります。
たんたんとご自身のペースで『正信偈』を講義されていき、一年過ぎても、法蔵菩薩の話が終わったぐらいだったような記憶がありますが、その分濃密な授業内容でした。
板書と言い、試験問題と言い、勉強をきっちり経験させてくれた先生でした。