狐野秀存『ブッダと親鸞ー『歎異抄』ー』
毎年夏の虫干し法要に来て頂いている、京都大谷専修学院長である狐野秀存(このしゅうぞん)先生の本が出ています。2016年に開かれた東京の多摩親鸞講座での『歎異抄』講座をまとめたものです。
『歎異抄』は親鸞聖人が亡くなられた後、直弟子の唯円が著したものです。短いものですが、近代では親鸞聖人の著作よりよく読まれてきた大切な書物です。
その『歎異抄』を先生は、「弟子の書」・「僧伽の書」・「信仰の書」・「体温の書」として位置づけられ、生活現場に根ざした書物として講義されています。
全編を本文の解説をされながら見ておられるので、はじめて『歎異抄』に触れられる方や、ざっと読みたいという方にもいいかと思います。『歎異抄』関連の本は世に多くありますが、お薦めできる一冊です。
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