仏教
「仏教」という言葉には2つの意味があります。
1つ目は「仏の教え」。今から千四百年前にインドに誕生したゴータマ・ブッダ、すなわちお釈迦さまが説いた教えという意味です。「お経」と呼ばれる仏教の根本聖典は全て、お釈迦さまがある時ある場所でこれらの人々に対してこの教えを説いた、という書き出しとなっています。
2つ目は「仏に成る教え」。お釈迦さまの教えは仏に成るための教えという意味です。お釈迦さまは誰もが自分と同じように仏に成れるとして、その方法―道理を仏教として説いたのですから、それを聞いた私たちが、今度はその仏教は真実であると証明するわけです。
そのため「仏教」はいつでも、①教えからの呼びかけと、②私たちの応答との呼応関係によって成立するのです。