『苦海淨土』の石牟礼道子氏

作家の石牟礼道子氏が、本日2月10日に亡くなられました。

20年近く前に、大谷専修学院での講演を聞き、主著『苦海淨土』を読みました。

水俣病の人々と悲喜一体となった文体と静かな熱量に、ノンフィクションとはいえ今まで読んだことの圧倒感をおぼえました。

先月下旬に掲載された『朝日新聞』での連載コラム「魂の秘境」では、猫に思いを寄せ、水俣病のはじまりを描いておられました。90歳でした。