『児玉暁洋選集』第5巻、第6巻刊行

『児玉暁洋選集』の第3回配本で第5巻、第6巻が刊行されました。
児玉暁洋(こだま ぎょうよう)先生は、今年5月に86歳で浄土に還られました。この巻よりは文字どおり先生の遺教となります。

第5巻は「南無阿弥陀仏と言う信心」

第6巻は「願生浄土の仏道」

と題され、「念仏の思想」というテーマの最終巻と「念仏者の生活」をテーマとした1巻目となります。

第5巻の標題となっている「南無阿弥陀仏と言う信心」は、先生が晩年によく講題として掲げられたもので、「南無阿弥陀仏」と「信心」をつなぐ「と言う」の部分が大事だと聞いています。たまに「南無阿弥陀仏という信心」と間違えられたようで、先生はその都度「言う」は漢字ですと訂正されていました。よくよく味わっていくべき言葉だと受けとっています。

第6巻は先立たれた先生の奥さまの遺稿集が載せられています。これは先生たっての願いだそうで、読み始めると先生と奥さまとの間にある念仏の生活に引き込まれていきます。またその奥さまが亡くなられた後の「対話篇」も、これ以上ない緊張感が漂っています。