「死ぬとわかっていてなぜ人は生きていけるのか」

【死ぬとわかっていてなぜ人は生きていけるのか。その根源的な理由を考えるのが、文学部というところです。大宅映子

意表をつく表現だが、ほぼ完璧な人文学の定義だと思う。思想も文学も美術・音楽も宗教も、個の限られたいのちを超えて個を支えるもの、ひとが〈人類〉として創造し、伝えてきた価値である。】

本日(2015年12月21日)の朝日新聞「折々のことば」です。なるほどです。政府も経済界も、金儲けできない学問には金を出さないという昨今の風潮。それに対する会心の一撃ですね。

「宗教というのは、死の問題を語るのです。それがほんとうの宗教なのです」そう教えられたことと符合します。