四法印(しほういん)

仏教の旗印といわれるものが「四法印」です。

仏教を名告るならば必ず具わっていなければならない四つの法(教え)を指します。その教えがあれば「それは仏教である」と仏陀が印可(認可)し、なければ仏教と認めないとするので、仏教の基礎ともいえます。

これには文字どおり四つの教えで示されています。

①諸行無常(しょぎょうむじょう)

②諸法無我(しょほうむが)

③涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)

④一切皆苦(いっさいかいく)

このうち④を抜いた三つで「三法印」と説かれることもありますが、いずれにしろ仏教を学び、語るためには必須の教えです。

仏教は長い歴史がありますが、どの時代・どの宗派にも一貫しているものが、この四法印なのです。