富山 西円寺さんで法話を
本日6月17日に、富山の西円寺さんの永代祠堂法要にてお話をしました。
「浄土の無い人は暗い」を念頭に、「死んだら無になる」という現代日本人の死生観に対する危機感と、「浄土に往生するのだ」という念仏者の伝統をお話しました。
新聞やテレビなどのメディアで、「死ねば無くなる」とか「死後のことはいいのです」といったコメントが目に止まります。それがいさぎよいように、またはさも悟ったかのように取り上げられていますが、それに危機感を感じています。
なぜならそのような「生きている間が全てで、死ねば終わり」という死生観では、テレビや冷蔵庫のような物と変わらなくなるのではないでしょうか。そんなさびしい、乾いたいのちの時代を、仏教では「五濁(ごじょく)」と警告しています。
浄土の復権は、いのち本来の願いを信頼することであることを、お伝えしました。