「しんみり物を考える日が人間には必要だ」
【雨の日は、しんみり物を考えるにはもってこい。人間にはそんな日が必要なのだ。 アルムおんじ(ハイジのおじいさん)】
本日6月23日、朝日新聞連載「折々のことば」で、鷲田清一さんが紹介していた言葉です。
http://www.asahi.com/special/oriorinokotoba/?ref=rensai
しんみりと物を考える日は、お葬式やご法事の日もあたると思います。現代は雨の日だろうが何だろうが、手があいたり退屈を感じると、すぐにスマホをいじってしまいます。それをしないのは、お葬式やご法事の席ぐらいになったのではないでしょうか。
僧侶が読経をして儀式を執行している間、参列者は静かにすわっているだけ。それを退屈な無意味な時間と見なすのか、改めて亡き人や死について考える時間とするのか。
葬儀や法事を有意義に過ごすためとしてイベント化とする昨今に対し、仏前にただ座っていることは、私たち現代人にとって貴重な日になっているのではないでしょうか。