死ぬことを学ぶ
【おじいちゃん、おばあちゃんの最後のつとめは、孫や家族に自分が死ぬところを見せることではないか 池田清彦】
本日1月31日の『朝日新聞』「折々のことば」で紹介されていた言葉です。
日本人は民俗宗教である神道が表すように、死ぬことを忌み嫌いタブーとする文化風習が根強くもっています。さらに現代では、病院での死や、家族葬など閉鎖化される葬儀式によって、いよいよ死が見えづらくなってきています。
仏教は死は学ぶべきこととして大切にする伝統があります。お釈迦さまも死を見ることによって、道を求められたと語られます。
若さや健康や活躍だけを輝きとするのではなく、老いや病気、そして死をも明るく学んでいけることが成熟した文化だと考えています。