文化財という価値

今朝(2015年5月14日)の『朝日新聞』の「天声人語」から

芸術に接するときに、どうも当方、名前や権威にいささか弱い。絵にせよ陶芸に せよ、あまりピンとこなくても、大家の作と知れば「ほぉ」となる。仏像なども、重要文化財より国宝にまみえるほうが背筋は伸びる心地がする▼われながら 情けないが、多かれ少なかれ人間そんなものだろう。

一般の方ならこれでもいいが、僧侶やお寺に関わる者がこうでは困ると思います。お寺の文物を「これは重文」「こちらは国宝」と得意そうに語る衣すがたの住職。世間の価値観を御縁にしてもいいとは思いますが、そこから違う価値に切り込む所にお寺に伝わる意味があると思うのです。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11752090.html