浄土
「浄土」は別の言葉では「極楽」といいます。世間では「極楽」を温泉にでもゆったり入り、ごちそうを食べるような時に使いますが、そのようなものは仏教では小さな小さな楽です。浄土は「楽の極まり」ですから、我々における真実の楽を提供してくれる場所なのです。
では我々にとっての真実の楽とは何でしょうか。それは孤独でなく居場所があることです。この私を待っていてくれる人がいる。おかえりと言ってくれる人がいる。このことこそが我々にとって真実うれしいことですし、それがあれば我々はたすかることができます。「浄土」とは我々をたすけてくれる存在なのです。