本日2月15日、岡崎教区の真宗学院にてインド仏教史の第4回をお話しました。
第4回は「中観と唯識の教え」と題して、インド大乗仏教の二大学派である中観と唯識の思想を紹介しました。
中観学派は龍樹菩薩が提唱した空の思想を学ぶ流れ、唯識学派は無著・世親の兄弟が大成した唯識思想の教え。どちらも大乗の論師による教義学ですので、大まかな特徴を紹介するのにとどめました。
それでも二大学派を貫く軸があったほうが理解しやすいと思い、「縁起の法」を言わば主題としてお話しました。
改めてインド仏教史を見ていると、大きな変化があるときには、釈尊やその教説という原点にもどることがよくわかりました。