上宮寺文庫『美知子の遺言』
本日7月21日、上宮寺が作る仏教図書、「上宮寺文庫」を刊行しました。
第1巻は宮森サヲ著『美知子の遺言』です。著者の宮森サヲさんは石川の御門徒の方です。14歳で往ってしまった娘、美知子さんとの出会いを、美知子さんの五十回忌を機縁に本とされたものです。
私家版であったのを、専修学院院長の狐野秀存先生が復刻され、広く皆さんにご紹介をされているのでご存知の方も多いと思います。上宮寺文庫では、復刻本を底本とし、新たにルビと語注、そして写真を加えた再編集版となります。
母ちゃん、母ちゃん、わたし死んでも泣くまっしゃるな。わたし死んでも、なんなさんのお心の中に生かされていくのだから、泣くまっしゃるな。(本文より)
著者と美知子さんとの対話には、何の飾り気もない浄土真宗の信仰の本質が語られています。20頁にみたないものですが、きっと皆さんの心に豊かな何かがのこるでしょう。
上宮寺の御門徒には無償でさしあげます。それ以外の方は1冊300円でお分けします。