長崎平和の鐘
本日8月9日午前11時2分は、長崎に原子爆弾が投下された時間です。上宮寺では長崎平和の鐘を今年も撞きました。
毎年長崎の日は撞く前に有志の方々と本堂にお参りし、住職が短い法話をしています。
今年は五輪がコロナ下で行なわれ、感染拡大の歯止めがかからない状況に陥っています。ニュースや新聞などのメディアは、メダルラッシュの感動を報道しつつ、次の瞬間にはコロナによる状況悪化を何の脈絡もつけずに流しています。五輪とコロナとをつなげないその気持ち悪さに、聖徳太子が「世間虚仮」と言われた人間社会の限界を見せつけられています。また同時に「唯仏是真」と世間を絶対化せず、浄土に開かれていく自由さのあることも教えられます。そのような現状の所感を交えお話をしました。
15日は太平洋戦争が悲惨な形で終わった日です。12時より非戦平和の鐘を撞きます。