迎え盆法会で法話を

本日8月11日、迎え盆法会で法話をしました。「一度死んで 二度死なせない」の講題を出してのお話です。

浄土真宗の仏事は「一度死んで 二度死なせない」ことが要だと心得ています。

一度目の死は文字どおり道理として亡くなっていく死です。道理ですのでよくもわるくもなく、誰もが必ず体験することです。しかし私たちの死は一度だけではなく、実は二度目の死があるといわれます。それは忘れ去られることです。その二度目の死を避けるために、私たちはお盆のような仏事を勤め、亡き人を偲び思い出すことをします。

またこの「一度死んで 二度死なせない」は単なる死者だけの問題ではなく、私たちの人生にも深く関わってきます。それは「誰もが必ず死ぬ」ということに向き合えるのかという問題です。死に向き合ってきちんと死ぬことができるかどうか、この問題はコロナウイルスで死が身近になった現代では、文字どおり誰もが避けて通れません。そのときにどうしても必要になってくるのが「二度死なない」ものとの出会いです。

そのような亡き死者と私たち生者の両方に関わる大事なお話を紹介しました。