長崎平和の鐘 79年目

本日8月9日の11時2分に長崎平和の鐘を有志の方々と撞きました。広島に続いての被爆79年目の鐘です。

長崎平和の鐘では先に本堂でお参りをして、その際に住職が「立ち止まる」という題で少し法話をしています。

昨今は企業などでマインドフルネスが採り入れられていると聞きます。マインドフルネスとは瞑想のことです。瞑想はインド宗教の実践方法で仏教も大切にしてきた伝統があります。真宗では念仏一行の実践なので、瞑想ということはまず問題にされません。しかし真宗に瞑想の精神がないわけではありません。それは止観として教えられています。

この止観とは文字どおり「立ち止まって観る」と理解しています。特に「立ち止まる」ということが大事だと思います。立ち止まらないと観ることはできません。聞くこともできません。応えることもできません。

そのことを「八月は日本人が正気にもどる時があたえられる」という大岡昇平の言葉と重ねて紹介しました。