唯識学習会31「種子生現行」

本日3月4日、唯識学習会の第31回を開きました。テキストを読みながら唯識仏教の初歩を学ぶ学習会です。

現在はテキストの第5章「ものごとの生起」を読んでいます。この章題は阿頼耶識による「ものごとの生起」を意味しています。阿頼耶識縁起と呼ばれる問題です。

テキストでは「種子生現行・現行熏種子」という私たちの行為の在り方を阿頼耶識による因果関係でもって説明していきます。特に私たちの生活は三法展転因果同時として作られていくといわれます。つまり行ったことは待ったなしに未来への方向を決めていくということです。厳密に見ればまさに人生にはやり直しはきかないということです。必ず変化してもとにはもどらない。

そういう自覚的な因果論は自覚的な責任感につながっていきます。

次回は4月16日(水)です。