法話 婦人部報恩講

御遠忌記念事業 聖人御真影(制作中)
御遠忌記念 聖人御真影(制作中)

2月11日(木)、婦人部の報恩講が勤められ、法話を副住職が「念仏の力」を念頭に勤めました。

親鸞聖人は絵像であれ木像であれ、必ずえりまきを首に巻いた姿で表されます。これは聖人がえりまきが必要な体験をされたことを示していると想像でき、私はこれは承元の法難を示していると考えています。

聖人は35歳の時に「承元の法難」という大きな事件を体験されます。念仏申したことによって国家より逮捕され雪深い北国である越後に追放されました。この事件は聖人の生涯において重大な転機になります。その時問題となるのは、なぜ法難はおこったのか、なぜ念仏が禁止されたのか。この問題は親鸞聖人を語る伝記である『御絵伝』でも1幅をさいて注目しています。

今年は報恩講の御縁をいただくたびに、この問題を考えています。この法話では「なむあみだぶつ」と誰でも称えることができる念仏だからこそ、秘めている力があることをお話ししました。