ある御引上の風景
先日の土曜日の24日に、上宮寺の河野地区のご門徒が御引上(ごいんじょう)、いわゆる門徒報恩講を勤められ、その写真をくださいましたので、ご紹介します。
昔から真宗門徒は、親鸞聖人の報恩講をまずその家のお内仏で行ってきました。家々のお内仏報恩講、これを御引上とかお引き上げとかお取り越しとかと言います。
上宮寺のご門徒は、毎年この9月から各地区ごとに勤め始めていかれます。お勤めは、正信偈と、昔ながらの三淘(みつゆり)という節回しで「五十六億七千万」の報恩講和讃がみなで読まれます。
この日は、この地区の方から今年「二河白道図」が寄贈されたので、それを携えて絵解きをしながら御引上のお話をしました。
門徒報恩講は、お寺とは別に相続されてきた、真宗門徒の伝統行事ですので、大事に継承してもらいたいと願っています。