住職継承につき 御挨拶
このたび太子山上宮寺の第51代住職継承につき、皆さまに御挨拶いたします。
2019年3月16日の上宮寺太子法会において住職継承披露式を執り行い、阿弥陀如来・親鸞聖人の御前にて、住職を継承するはこびとなりました。
現代日本の社会状況は目まぐるしい変化しています。科学技術の発展、商業社会の広がり、少子化と高齢化、変化をあげればいとまがありません。一言では「いままで通りではいかなくなる」時代になってきています。そのような時代は伝統を重んじるお寺にとっても無関係ではなく、様々な形で変化を迫られてきています。
そのような状況のなかで、上宮寺も変わるべきことが多いと考えています。そこには御門徒の皆さんからの声があり、御門徒目線がこれからのお寺づくりには大切になると思っています。時代社会の声として忌憚ないご意見をお寄せ下さい。
同時に、上宮寺は単に住職や門徒だけではなく、阿弥陀如来がおられ、親鸞聖人がおられ、聖徳太子や蓮如上人や如光上人、そして無数の念仏の先祖がおられる場所でもあります。そのような仏さま方も上宮寺に願いをかけられておられます。
そのためお寺づくりといっても、住職家族と、御門徒と、仏さま方の三者で共に創っていく事業だと心得て始めていきたいと思います。
これよりどうぞよろしくお願いいたします。
2019年3月16日 上宮寺 第51代 釋宣祐