第2回親鸞塾「お釈迦さまの生涯―目覚めー」

本日10月17日、今年度第2回目の親鸞塾を開催しました。

今年のテーマは「お釈迦さまの生涯」です。第2回は「目覚め―自由をえる―」と題してお釈迦さまの求道時代・修業時代を中心に見ました。

お釈迦さまの修業時代は29歳の時に出家し、35歳に目覚めをえる6年間と伝えられています。その間に諸国を遍歴して師を求めたり、すさまじい苦行をしたと言われています。

この6年間の過程は、さも当然のような道行きとして見られ、結果である目覚めた成道に注目しがちですが、むしろこの求道の6年間こそが大切ではないかと考えています。それは目覚めの前に降魔という一段が必ず置かれている点でも、6年間のお釈迦さまの内面の葛藤や焦燥が見てとれるからです。

またいつも思うのは親鸞聖人が29歳で比叡山を下り、六角堂に参籠せずにはいられなかったことがお釈迦さまの「勤苦六年」(『無量寿経』)と重なってくることも関わります。

そのようなことで今回「目覚め」と題しながら、そこに至る道のりに多くをついやし、目覚めの内容は次回の説法の段で紹介することになりました。

最終回は11月21日(日)午後1時半より。第3回「涅槃―完全燃焼の生涯―」です。