正信偈講読10「名告りと責任」

本日9月11日、岡崎教区第十八組の坊守学習会で正信偈講読の第10回をしました。法蔵菩薩の物語を読んでいます。

今回は「名告りと責任」と題し、「重誓名声聞十方」の一句を学びました。

現代は匿名性が当たり前になってきました。インターネットやSNSの情報発信はもちろん、近頃はテレビ番組でも名前どころか顔まで隠した芸人が登場しています。ひと時代前には考えられない状況です。

なぜ現代人は匿名性を求め許容するのか。そこには名告るというデメリットを感じるからでしょう。仏教の伝統では悪名畏とか大衆威徳畏とよばれる不安や恐怖の問題があるのだと思います。

それに対して、阿弥陀如来は全世界に名を聞こえるようにと願ったことが何を教えているのか。そのようなことを考えながらの講読でした。