『真宗聖典』第二版

本日3月6日、東本願寺が出版する『真宗聖典』の第二版が届きました。『真宗聖典』とは浄土真宗の主要な聖教を編集したもので、真宗を学ぶときの基本テキストとなっています。上宮寺は収録されている『如来二種回向文』の対校本を所蔵しているため、4月1日の販売より早く寄贈本としていただきました。
現在使用されているものは昭和53年に出版されたもので、新たに誤字などの訂正を加えた第二版が今回作られました。「第二版」と言われるように基本的な内容や構成は変わらず、親鸞聖人の注意書きである左訓が載せられたのが新たな特徴としてあります。
分量的にはページ数が250頁ほど増えています。そのため旧版とは頁数が全く変わりました。ただし新版は紙の厚さを薄くしたようで現行のものと厚さはほとんど変わりません。
気になっていたのは「是栴陀羅」「無眼人・無耳人」「悪人女人」など現在では問題とされる表現をどうしているかという点でしたが、こちらは特に何も行ってはいませんでした。

サイズは小版と大版と2種類あり、小が4,400円、大が4,950円だそうです。大の文字も大きく読みやすいのですが、聖典を開いた時の中心、ノドと呼ばれる部分がせまく開きが固くメモなどを書き込みにくい作りでした。そのため私は小版を使うつもりです。

しばらくは旧版の使用が配慮されるでしょうが、移行期がすぎたら今回の新版で統一されていくでしょう。私自身も30年近い手になじんだ現行のものは惜しいですが、新しいものに代えていこうと思っています。