「心をてなづける」と「負け犬街道爆走中」に

朝日の朝刊を読んでいたら、どうにも気になる言葉が二つ。(http://www.asahi.com/shimen/20160422/)

一つは1面に載っていた新刊の広告欄の言葉。「迷えるやっかいな心を手なづける、自分をめぐる渾身の格闘記」自己啓発本の類かと見たら、この本の副題に「親鸞に導かれて」の文字が。

「他力の(信)心」をうたう親鸞聖人の教えは「おまかせする」とか「いただく」がキーワードとしてある。「てなづける」というそぐわない言葉をいったい誰がつけたのだろうか。

 

もう一つはテレビ欄の「試写室」という番組案内。「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」というドラマ番組を紹介していた。

39歳の独身女性の恋愛奮闘記を描くラブコメディーのようだが、「負け犬街道爆走中のアラフォー」と強烈なセリフで恋愛指南していると朝日では紹介。

番組は見たことがないが、女性観や、結婚観・恋愛観が多様化しているこの時代に、時代に敏感なはずの新聞が、何でこのドラマを紹介しているのかとても疑問。

朝からもやもやした気分になりました。