豊川の長泉寺さんでお話を

本日9月22日、豊川は国府の長泉寺さんの彼岸会でお話をしました。

「安心して悲しむ」を念頭に、私たちがかかえる悲しみや嘆き、苦しみや悩みとはどのような性質なのかを考えつつ、それとの向き合い方をご紹介しました。

縁あって今年はグリーフケアを学んでいます。そこで教えられたのは、苦しみや悲しみは消えることがないということです。悲しみや喪失は、時が癒すとか、代わりが見つかるといった形でなくなったり忘れたりすることはなく、縁に触れればまた起きてくるということです。おそらく一生消え去ることのないのが悲嘆の本質だと思われます。

ですから苦悩や悲しみからたすかるということは、それがスッキリなくなったり忘れ去ることではないのでしょう。むしろ消え去ることのない傷みや嘆きを安心してきちんと悲しめる事こそが私たちにとっては救いになるのではないかと考えています。

そのような安心して悲しむことができる場はどこにあるのか、それが大悲の浄土としてあるのではないかとお話しました。