祠堂法話「恩愛はなはだ断ちがたし」
本日6月11日、富山は小泉の西円寺さんの祠堂法会でお話をしました。「恩内ははなはだ断ちがたし」を講題に、親しき人との別離の辛さについて親鸞聖人の教えを紹介しました。
この半年で親族が相次いで4人亡くなり葬儀や片付けなどに関わってきました。また御門徒さんのお葬式も続くことがあり、親しかった方、これからいろいろお話をしようと思っていた方など、住職としてその方々との別れのお勤めもしました。
そういうなかで、愛別離苦という人間の苦しさや、グリーフといわれる現代的な喪失体験などを考えてきました。
少し前までは、それらは仏教で解決できる問題と考えていました。しかし様々な経験を通して、解決できることではない、むしろ豊かに受けとっていく力を与えられることだと思うようになってきました。